地震のこと

地震のこと

先日の6月18日、月曜日の朝の地震には驚きました。仕事に出かける直前のこと。けっこう揺れましたが、すぐに治まり、いつも通りに店に向かいました。

 

店に着いてテレビをつけると、震源地はお隣の大阪とのこと。思いのほか影響は大きく、交通の乱れも報じられています。前日の日曜日にお越しいただいたご旅行のお客様は、きのうのうちに帰宅されただろうか。発送した荷物は大丈夫だろうか。いろいろ案じられ、不穏な思いのスタートとなりました。

 

店のパソコンには、早速にご心配のメールがいくつか届いていました。ほかにも心配してくださっている方があるかも…。ご覧になっているかどうかわかりませんが、せめてもと、店のフェイスブックで無事の旨のお知らせをした次第です。

 

今回の地震で犠牲になられた方には、心からのお悔みを申し上げるとともに、今も不自由な生活を余儀なくされている方には、一日も早い復旧を祈るばかりです。

 

上の写真は、地震の二日前の土曜日に撮ったものです。月が好きなことは、このブログでも何度か書いています(ブログ三日月 ブログ月は満ち 欠け また満ちていく)。仕事帰りに、夜空を見上げ、月を眺める。一日の終わりのささやかな楽しみです。

 

その日は触れると指先を切りそうなくらい、細く尖った三日月でした。その上に、光る星ひとつ。まるで見えないチェーンでつながった星と月のよう。なんだかドラマチック…。束の間、メルヘンの世界にいざなわれた気分で、飽かず眺めていました。

 

いつも携帯しているカメラで撮影すると、意外にも見たままに写すことができました。こうして見ると、一枚の切り絵のよう。僭越ながら、切り絵作家、藤代清次さんの絵を思い出しました。

 

その夜はたまたま綺麗な月と星だった。それを見つけて、いつにも増してうれしかった…。その時は、ただそれだけのこと、と思っていました。

 

いろんなことがある毎日、店をやっていると、なおさらです。いいこともたくさんあるけれど、そうばかりはいきません。それでも、ともあれ一日を無事に終え、安堵と感謝を胸に、夜空を見上げる帰り道。それだけで、なんて幸せなことだろう。改めて写真を眺め、そんなことを思っています。

 

地球もひとつの星。そこに間借りさせてもらっている私たち。地球には地球のなりたちというものがあって、人間の都合に合わせるわけにはいかないでしょう。それでも、どうか地球の神様、穏やかでいてください。そう祈らずにはいられません。

 

大震災を経験された方のご苦労はいかばかりか。どんなに想像力を働かせても及びません。が、お隣大阪が震源地ということで、我が事としていろいろ考えさせられた、今回の地震でした。

 

あの日から、月は日に日に丸みを帯び、満月も近いような。当たり前に見ていた月の変化が、とても愛おしくられる感じられるこのごろです。

 

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