起業家セミナーメンバー 手作り結婚式

先日、友人の結婚式に出席しました。会場はホテルでも洒落たレストランでもなく、先斗町の小さな居酒屋さん。4月2日のブログ「サクラサク」でも触れた起業家セミナーの仲間のお店です。

 

新郎もセミナーのメンバー。私よりかなり年下ながら、豊富な知識と包容力で、みんなの兄貴的存在。私も今回の起業に当たって、ずいぶん相談に乗っていただきました。その人柄の賜物、セミナーメンバーが大勢集まりました。

 

この手作り結婚式、さすがセミナー卒業生の発案。企画、アイデア、プレゼンテーション、顧客サービスにコストパフォーマンスと、セミナーで学んだことの全てが網羅されたハイレベルな出来でした。

写真は居酒屋「ほそ池さん」特製のおでん結婚式バージョン。てっぺんにのせた大根には「HAPPY WEDDING」とからしで書かれています。ケーキ入刀ならぬおでん入刀でした。

 

それぞれに山あり谷ありの人生の中、「添い遂げる」決意をされたお二人。涙、涙の新婦に、女子メンバーももらい泣き。人の幸せに涙できるって、なんて幸せなことでしょう。

 

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起業家セミナー女子会

4月2日のブログ「サクラサク」でも書きましたが、昨年秋、京都府が主催する「起業家セミナー」を受講しました。そのときのメンバーとはその後も進化、発展を遂げながら交流が続いています。

 

メンバーのうち女性は3分の1くらいでしょうか。20代から60代まで年代もジャンルも様々ですが、共通項は「前向き」なこと。

その女子メンバーで、嵯峨野にあるスーパー銭湯「天山の湯」に行ってきました。初の女子会です。開店間もない私の慰労会ということで、うちの定休日に合わせての主催、平日にも拘らず4人が集まってくれました。温泉につかって、食べて、飲んで、喋って喋って…。

 

母親失格、妻失格の私は主婦トークが苦手なのですが、このメンバーの話は仕事もプライベートもとにかくユニーク。久々に、本当に久々に笑い転げました。こんなに笑ったのは何ヶ月ぶりでしょう。

夜更かししたにも拘らず、翌朝目覚めると、いつもはぱんぱんにはっている背中一面のこわばりが和らいでいて驚きました。温泉と笑いの効能は絶大です。

 

この企画がなかったら、せっかくの休みも店のことと家の用事に費やしていたはず。日常から引っ張り出してくれたメンバーに感謝です。

起業家女子たち、ありがとう!

 

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つるやのサラダパン

3月21日のブログで書いていますが、私、滋賀県の湖北、木ノ本の観音様が大好きなんです。

地下鉄の駅を降りて竹屋町通りを店に向かうとき、正面に西国三十三カ所巡りの19番札所、通称「こうどうさん」が見えます。毎朝、心の中でそっと手を合わせ、木ノ本の観音様のことを思います。

またゆっくりと訪ねたいと思いながら、まだ時間がつくれずにいます。

 

私が木ノ本好きなことを知る友人が、きのう、木ノ本までドライブしてきたと、店にお土産を届けに来てくれました。袋をのぞくと、「つるや」の「サラダパン」が!

 

木ノ本の北国街道沿いに古くからあるパン屋さんの名物パンです。少し甘めのコッペパンの切り目にマーガリンが塗ってあり、そこにマヨネーズで和えた刻んだたくあんが挟んであるんです。そう、漬物のたくあんです。

パンにたくあん、なんてアバンギャルドな取り合わせでしょう。知らずに初めて食べたときは仰天しましたが、これが病み付きになる美味しさなんです。

 

久々に食べたつるやのサラダパンは変わらぬ美味しさで、

「ああ、これこれ」

と、うれしくなりました。

風情ある街道の佇まいや、昔懐かしい雰囲気の店内の様子まで目に浮かぶから不思議です。

 

「しののめ 寺町」も暖簾分けから2ヶ月。

馴染みのお客様が、ご試食用のじゃこ山椒を一口召し上がり、

「これこれ、この味」

と言ってくださるのを聞くと、ほっとします。

そして、お客様がよく仰るのが、

「このあたり、風情のある街ですね」

という言葉。

 

変わらぬ美味しさを。

そして、うちのじゃこ山椒を召し上がっていただくとき、寺町の風情ある街並みを思い出していただける。

そんな店になれる日を夢見ています。

 

 

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いまわの言葉

開店して今日でちょうど2ヶ月が経ちました。一軒の店を軌道に乗せることの難しさを痛感しています。当たり前といえば当たり前のことですが。

 

「自分で自分をほめたい…」

と言ったのは、マラソン選手の有森祐子さんでしたっけ。

42,195kmを走り終え、メダルを獲得したのですから、日本中が納得の喝采を送ったものでした。

「私、結構、頑張ってるんやけどなぁ」

と思うこともありますが、仕事もプライベートも、なにぶん結果が出ないことには自分をほめるわけにいきません。叱咤激励ばかりの毎日です。自分をほめられるような日が、いつになったら来るのやら。

それでも人生最後の日には、結果はどうあれ、自分をほめようと決めています。

 

渾身の力を振り絞り、「ようやった!」と自分に声をかけてやりたい。

 

その日まで、不本意な途中棄権をしないよう、時には歩いたり、給水したりしながら、ゴール目指して邁進していく所存です。

 

 

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贈り物日和

子供の日が終わって、次は母の日でしょうか。

デパートやテレビコマーシャルでは、母の日、母の日と賑やかです。

お母さんのいない子供もいるだろうに、子供のいない女性だっているだろうにと、この時期なんだか気分が悪くなるのは、私が天邪鬼のせいでしょうか。

 

そんな私も店を開き、やっぱり「母の日企画」をしています。(~_~;)

 

店頭で商品を選ばれるお客様、袋入りを一つ手に取り、

「ああ、○さんにも」

と言って、もう一つ。

「そうそう、△さんにも」

と言って、さらにもう一つ。

なんてことが、ままあります。

 

人って、物を贈ることが好きなんだなと思います。

喜んでくれる人の顔を思い浮かべるのは、贈る側にとっても楽しいことです。

思えば一年365日、毎日が贈り物日和かもしれません。

 

5月13日、母の日にかかわりのある人も、ない人も、それなりの一日を。

 

 

 

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食卓の記憶

今日は子供の日。

地下鉄を降りて店に向かう途中に、京都市の子育て支援総合施設「こどもみらい館」があります。いいネーミングだなと、いつも思うのですが、今、大きな鯉のぼりが掲げられ、ますますいい感じです。

 

じゃこ山椒って、子供さんは苦手かと思いきや、意外にも好評です。

「もっと、ちょうだーい」

と、ベビーカーから試食用のじゃこ山椒をリクエストするお子さんも。

「子供たちが大好きで」

と、たびたび買いに来てくださる若いお母さんもいらっしゃり、賑やかな食卓が目に浮かぶようです。

 

私は子供の頃、食が細く、好き嫌いも多くて、自宅でも学校の給食でもいつも居残り組でした。そんな記憶は、今もトラウマとなって残っています。

彼ら、彼女らの幼い日の楽しい食卓の記憶に、うちのじゃこ山椒がわずかでも花を添えることができたなら、こんなうれしいことはありません。

 

私がおばあさんになり、

彼ら、彼女らが大きくなって、

「わたしゃ、あんたたちが、こんなちっちゃい頃から知っているんだよ」

(突然、ちびまるこちゃんのおばあちゃんの口調になる)

なんて言っている光景を妄想して、一人、ほくそえんでいます。

 

 

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フェイスブック デビュー

「フェイスブック、やってる?」

最近、よく聞かれます。

先延ばしにしていましたが、ついに登録しました。

 

状況のつかめないまま手順を進むと、いつのまにやら回りの扉という扉が開いていたという感じでしょうか。その向こうで多くの人が笑顔で待っていてくれる。一歩踏み出せば友達になれるし、待っていても友達が訪ねてきてくれる。不思議な世界です。

 

この感覚、実は開店以来抱いていた感覚と似ています。

何年来、会っていない知人が訪ねてきてくださる。

紹介されたといって、知人の家族や友人の方が来てくださる。

偶然来てくださったお客様が、遠い親戚に当たることが判明したことも。

開店によって、なにか扉が開け放たれたような。

友達の友達は皆友達、世界は一家、人類皆兄弟、みたいな。

 

人づきあいは難しいなと思うこともありますが、やっぱりおもしろい。

 

「フェイスブック、やってる?」

これからは、私の方が聞いているかもしれません。 

 

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